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電通もAIを採用?AIアートディレクターを開発していた

2019年10月09日

現在、人工知能(AI)を用いた様々な技術が生まれ、多くの企業が積極的にAIを導入していますが、電通グループもその中のひとつです。電通デジタル・電通・データアーティストの電通グループの3社は合同で、バナー広告を自動生成するADVANCED CREATIVE MAKERというツールを開発しました。

ADVANCED CREATIVE MAKERは、5秒に1枚のスピードで大量生成するのが特徴で、2018年5月にβ版として発表されました。使い方の流れとしては、初めに業種やキーワードなどの情報を入力して、バナー広告の基となる画像やロゴのデータをアップロードします。すると、電通のAIコピーライターのAICOがキャッチコピーの候補を複数作成するので、その中から好みのものを選択すると自動生成が開始されるという仕組みです。

バナー広告は大量に生成されますが、AIが事前の学習をもとにクリック率をシミュレーションして、宣伝効果が高いと予想される順番にランキング表示してくれます。ユーザーは、ランキング表示を参考に選択し、必要に応じて修正を加えるだけで、バナー広告が完成します。

また、電通グループの3社は、2019年5月にAIアートディレクターというバナー広告の評価システムも発表しており、ADVANCED CREATIVE MAKERに搭載することで、Ver.1.0として正式に運用を開始しました。

AIアートディレクターの学習には、デザインのスペシャリストが持つ、宣伝効果が高いバナー広告を識別するスキルを数値化したデータが用いられています。スペシャリストのスキルを数値化したデータを学習に用いることで、どのような広告表現がユーザーに訴えかける効果が高いのかを評価することが可能です。この、AIアートディレクターの評価を、従来のADVANCED CREATIVE MAKERのシミュレーションに加えることで、ランキング表示の信頼性が向上しています。なお、AIアートディレクターは単体でも使用でき、人間が作成したバナー広告の評価も可能です。

このように、ADVANCED CREATIVE MAKERを利用することで、バナー広告の作成を効率化させることが可能です。バナー広告作成の効率化が図れると、デザイナーは他の作業に時間を割けるようになるため、新たなアイデアの創造が促進できるというメリットが生まれます。さらに、AIを利用することで、人間の発想だけでは生まれなかった、斬新な表現方法の誕生も期待できるでしょう。