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AIが人間を超える!?シンギュラリティって一体なんなの?

2019年06月22日
パソコンを使用している女性

シンギュラリティ(技術的特異点)とは、人工知能(AI)が発達して、全人類を合わせた知性を超える人工知能が誕生することで、人間社会が予測不可能なほど大きく変化するという概念を指します。近年、人工知能の急速な発展によって、シンギュラリティへの関心も徐々に高まりを見せています。

もともと、シンギュラリティという概念自体は19世紀頃から存在していましたが、アメリカの発明家であり未来学者でもあるレイ・カーツワイル氏が2005年に発表した著書の中で言及したことで、大きな注目を集めるようになりました。

レイ・カーツワイル氏は、シンギュラリティは少なくとも2045年に到来すると提唱しており、人工知能が人間の知性を超えるようになると、人工知能が新たな人工知能を生み出すことで、人間の予測不可能な領域に達すると予測しています。著名な専門家の中には、人工知能の制御の仕方を間違えると、人間社会存続の脅威となると警鐘を鳴らしている人も存在しており、どのようにして人工知能を制御していくのかは人類にとって大きな課題となっていくでしょう。ちなみに、シンギュラリティによって引き起こされる様々な事態は、2045年までに到来すると言われていることから、2045年問題とも呼ばれています。

レイ・カーツワイル氏が2045年までにシンギュラリティが到来すると予測しているのは、彼自身が提唱した収穫加速の法則を根拠としています。収穫加速の法則は、ムーアの法則を拡張した考え方であり、ひとつの重要な発明が他の発明と結びつくことで、科学技術が直線的に進歩するのではなく、指数関数的に進歩するというものです。この法則は、人類にとって大きな変化をもたらした歴史的な出来事について調査した結果導き出しており、収穫加速の法則を前提として計算した結果、2045年までに到来すると提唱しているのです。

しかし、シンギュラリティが本当に2045年までに到来するのかに関しては、否定的な意見も多く存在します。例えば、人工知能が人間の知性を超えるのは2045年までには達成できないという意見や、そもそも人工知能が人間を上回ること自体ができないといった主張する専門家もいます。

また、レイ・カーツワイル氏の主張の根拠である収穫加速の法則に対しての数学的観点からの否定意見の他、生物学や社会経済などの観点から否定的な見解を示している専門家もいるようです。

一方で、近年AIの発展が予想以上に早まっていることを受けて、2029年にはシンギュラリティが到来すると主張する専門家も存在しています。このように、人間の生活スタイルが大きく変化する可能性があるシンギュラリティ(技術的特異点)の到来に関しては、専門家の中でも意見は分かれており、日々盛んな議論がなされているのが現状です。